初夏を迎えた高尾の養蜂場

初夏を迎えた高尾の養蜂場

ラベイユ養蜂場は、ミシュラン三ツ星観光地に選ばれた高尾山の山麓とその近郊の八王子市にあります。養蜂場周辺は豊かな自然に囲まれ、春の始まりから夏にかけて様々な花が咲きます。今年はラベイユ養蜂場からも養蜂の様子やミツバチの生態をレポートしていきます。

5月中旬のよく晴れたさわやかな朝、ラベイユ養蜂場へやってきました。前回来た時に比べると、驚くほどミツバチの数が増え、巣箱の周りをブンブンと元気に飛び回っています。

春に咲いた桜の蜜も順調に溜まり、桜がふんわり香るおいしいはちみつが採れたそうです。

この時期、巣箱の中では新しい働きバチがどんどん誕生し、働きバチたちは花粉や蜜を集めて子供たちをせっせと育てています。

養蜂家は「内検」といって、巣箱を開けてミツバチの様子をひとつひとつ確認していきます。女王バチがいるかどうか、卵の産み方の確認、新しい女王バチが誕生して他に引っ越ししてしまう分蜂の防止、ミツバチの病気やダニの兆候がないかの確認なども行っていきます。

蜜の入り具合も重要なポイントのひとつ。

「順調に蜜が溜まっているよ!あとは蜜蓋がかかるのを待つだけ」という養蜂家の言葉に私たちも一安心。

巣箱には花の蜜だけでなく、後ろ足に黄色やオレンジの花粉ダンゴをつけて帰ってくるミツバチも。ミツバチはいくつもの花にもぐって、全身の細かい毛に花粉が付着します。それを団子状に丸めて巣箱に持って買ってくるのです。花粉の色は花によって少しずつ異なり、淡い黄色から濃いオレンジまで。巣箱の中を見てみると、きれいなグラデーションになっている花粉部屋がありました。ミツバチにとって、花粉ははちみつと同じ大事な食料なんです。

そんなことを話していると、ミツバチの天敵であるスズメバチがやってきました。サッと顔色が変わる養蜂家。網を持って撃退します。スズメバチはおとなしい性格のミツバチと異なり獰猛で、ミツバチを噛み殺し巣が全滅してしまうこともあり油断できません。

高尾のミツバチは、春は桜や藤の蜜を集め、5月はアカシア、トチ、ユリノキ、6月は栗やクローバー、モチノキなど様々な花の蜜を集めます。季節で変化していく味わいも高尾の養蜂場で採れる「東京はちみつ」の魅力のひとつです。

ミツバチたちが元気に育ち、おいしい花の蜜をたくさん集めてくれることを願って。

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